豆知識コラム【ブロック塀塗装】

〜豆知識コラム【ブロック塀塗装】〜
外壁と一緒に塗装されやすい部位ですが、リスクが高い事をご存知でしょうか?
塗装を実施する前に、ぜひ豆知識コラムを見てご判断ください。

外壁塗装と一緒に工事することの多い「ブロック塀の塗装における注意事項」

そもそもブロック塀は、鉄筋ブロックで出来ています。
中古物件など年代によっては、鉄筋が入っておらずブロックのみで造られているものもございます。

近年での一般的なブロック塀は、鉄筋を骨組みにしてブロックを積む → 側面や上面にコンクリートを用いて穴を塞ぐ鉄筋+ブロックが、最も主流な工法になります。

そしてブロック塀は、塗装する事により膨れの発生確率がものすごく高い部位でもございます。

ブロック塀の代表的な不備「膨れ」

ブロック塀に塗装を行い、最も代表的な不備は「膨れ」になります。
これは塗膜を設けることによる「透湿性の悪化」が原因とされています。
透湿性は、塗膜内部に発生した「水分」が外気に逃げる可能性を指します。

膨れの原因

ブロック塀にだけ言える事ではなく、外壁なども同じなのですが、
膨れが発生する主な原因は【透湿性の悪化】です。

塗装工事における透湿性とは、、、「塗膜の中に水分が発生し、その水分が外気に逃げる運動」が透湿性の仕組みですが、溶剤系のような塗膜の成分そのものが強すぎたり、被膜性の高い塗膜を形成してしまうと水分が外気に逃げられず、結果として透湿性を悪化させてしまいます。

ブロック塀や外壁は、構造によって下塗り材や上塗り材を選定しなければなりません。
ただ近年の塗料は進化しており、そういったリスクも回避されやすくなってきていますが、一度膨れてしまうと永遠にイタチごっこになる可能性もあるので要注意です!

事例①

以前私が勤めていた頃、他社様で塗装した数年後に膨れが発生し見つけたお客様からお問い合わせ頂いたので、膨れについて調査させて頂いた経験があります。
膨れている部分を塗膜をカットし、断面を見てみると、旧塗膜の層内で膨れが起こり、 蜂の巣のようになっていました。

膨れのメカニズム/町田市木曽東/町田市の外壁塗装専門店ワンリフォーム(ONE REFORM)


膨れは、外壁材がALCや軽量モルタルなどの高断熱住宅や、古い塗膜が弾性スタッコ・弾性リシン・単層弾性といった弾性タイプの場合に発生しやすいとされています。

また高断熱住宅で採用されるような外壁材は近年でも高い人気がありますので、塗装時の仕様や旧塗膜を診断できないと膨れてしまう可能性も高くなってしまう為、きちんと調査してくれる施工店をお選びください。
また外壁塗装による膨れは、下記ページでも記載しておりますので、お役立て頂ければ幸いです。
⇨「外壁塗装塗装工事で起こる膨れとは?

門塀と外壁の違い

それはそうと、「門塀と外壁の違い」に皆さんはお気付きでしょうか?

・建材の材質の違い。

↑こちらも間違ってはいませんが、

《地面に埋まっている》という事です。

お家には基礎があり、断熱材や透湿防水シートがあって外壁が設置されています。
ただし門塀は、特別注文設計していなければ、地面に建っているものです。
そして地面に埋まっている事により、膨れは発生しやすいのです。

ではなぜ、地面に埋まっていると膨れが起こりやすいのか?

外壁とは異なり地面の水分も門塀内へ侵入してしまうから です。

戸建て住宅の基礎は、通気をしてくれる性能があります。
また外壁と内壁の間にも透湿防水シートという湿気だけを貫通させる専用シートが用いられていますので、基礎や透湿防水シートがある外壁はブロック塀より膨れる可能性が低くなっています。

ただしブロック塀は、基礎や透湿防水シートがないので、地面から侵入した水蒸気や気温・天候によって発生した水分は全て外気に逃げる働きがあります。
これらの働きから、新たに塗装する塗膜の被膜性を考慮しないと、外壁より膨れやすいブロック塀は簡単に膨れが発生してしまう傾向があります。

膨れやすいブロック塀の特徴

膨れが起きやすいブロック塀は、花壇など土がある場合です。
花壇など土が吸収した水分が内部でブロック塀へ浸透し、そこから外気に逃げようとしまう為、花壇などがあるブロック塀の塗装時にはより一層注意が必要になります。

花壇や土は雨からの水分も吸水してしまい、その水分を吸水する事で「ブロック塀内部で発生した水蒸気+雨からの水分」になる為、非常に高い透湿性を必要とします。
※外壁材には新築時から何かしらの塗装が施されていますが、門塀などは施されていません。

膨れのメカニズム

花壇や土、門塀に染み込んだ水分は日光に当てられると水蒸気になる。

水蒸気になった水分は外気に出ていこうとする。

花壇や土なら塗膜もなく簡単に外気に出れる為、土が膨れる事はない。

塗膜があるブロック塀は塗膜が邪魔をして外気に出られない。
(塗膜のない裸のブロック塀は外気に出れるので膨れが一切起きない)

外気に出たい水蒸気が塗膜を貫通しようとするが、出れない水蒸気が膨れになる。

膨れた場所をカッターなどで切っても塗膜の不備ではなく、何もない状態
※何回塗装しても膨れが起きる箇所は蜂の巣になっている可能性大)
※膨れた直後に切ってみれば水滴などが出る可能性もある)

と、このような仕組みになっています。
ただブロック塀を塗装する際に、下塗り材ではなく下地調整材を使用、及び溶剤系上塗り材だとこの症状は透湿性が悪い為、圧倒的に早く膨れなどが現れます。
外壁塗装の「下地調整材」と「下塗り材」

まとめ

以上の理由により、膨れる原因と膨れやすいブロック塀がお分かり頂けたかと思います。

ただしせっかくお家を綺麗にメンテナンスしたのに、ブロック塀が汚いと少しがっかり。。。なんてお話しもお聞きします。

したがって弊社ワンリフォームでは、ブロック塀の高圧洗浄もサービスにて実施しております!
通常の戸建住宅では、高圧洗浄に丸一日かかる事はほとんどありません。
なので、車庫床やブロック塀も綺麗に洗浄させて頂きます!

また膨れる可能性を抑えどうしても塗装したい場合、塗料ではなく防水材での防水工事をメーカー等は推奨しております。
またブロック塀を塗料にて工事したい場合、「道路側か建物側の一面+側面の塗装」尚且つ「水性艶消し極力白に近い色での塗装」が膨れるリスクを回避した仕様になります。
※下塗り1回+上塗り1回の合計2回塗りがお勧めです。

町田市の外壁塗装専門店 ワンリフォームでは、闇雲に高耐久塗料や工事後のリスクを考えないご提案はどの部位でも一切しておりません。
現地調査時にきちんと何が出来て何が出来ないのか?
何をしたらどんなリスクが生まれるのか?
そういった工事後の経過の細かな部分までを想定したうえで調査し、施主様へ共有する為にまとめたものを診断書としてお見積書と一緒にご提出させて頂いております。

外壁塗装や屋根塗装をはじめ、ブロック塀だけの塗装なども承っておりますので、ご不明点やご相談があれば、施工品質第一の外壁塗装専門店 ワンリフォームへお気軽にお問い合わせください!
ぜひプロの施工をご体験ください。

    ※希望返信方法

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