サイディング設置工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM
サイディング設置工法とは?/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM

外壁サイディングの設置工法について本ページに記載しております。
※外壁サイディングのみについての内容になります。

サイディングの設置工法とは?

現在でも意外と見落とされてしまう事が多い「サイディングの設置工法
その「設置工法」とは、言葉の通り「設置する際の工法」になります。
ここ数年で建てられたお家はほとんど除外される事が多いのですが、建てられた年代によっては、塗装工事そのものを見直さなければならないのが「設置工法の落とし穴」になります。

そして設置工法とは、胴縁があるかどうかです。
近年では胴縁の種類も多数存在しますが、胴縁を設置する事により、サイディング裏に「通気層」が造られ、その通気層が室内の壁と外壁の間に発生した湿気や結露を外気に逃す造りになっております。
またその通気層がない場合や規定の厚みで設けられていない場合でも、壁と壁の間からコケやカビが繁殖し、目に見えない部分から腐食が始まってしまいます。

設置工法は二種類しか存在しない

そもそも設置工法とは何か?
一般の方でもわかりやすいよう下記の図をご覧ください。

サイディング設置工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM

左:通気工法 / 右:直張り工法

先述した通り、通気工法と直張り工法の違いは、胴縁があり通気層があるかどうかです。
ただし胴縁があるからといって、通気工法と信じ込んではなりません。

通気工法の特徴

通気工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
通気工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM

以前、私が現地調査した際に通気工法か怪しいと判断した為、サイディング一部を脱着し設置工法の確認をした写真になります。

白い紙のようなもの:透湿防水シート
縦4本の木部:胴縁

本来であれば、胴縁がある事により、胴縁の厚み分の隙間が設けられ、通気工法という扱いになるのですが、この現場では胴縁があるにも関わらず、窓廻りの仕様が通気工法になっておらず、結果として完全な通気工法ではありませんでした。
そういった際には、外壁塗装に用いる下塗り〜上塗りまでの塗料の組み合わせを「直張り仕様」にしなければなりません。
通常の仕様で外壁塗装を行うと100%膨れや凍害などの不備が出ることになります。

直張り工法の特徴

直張り工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
直張り工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)

こちらも以前私が現地調査した際に直張り工法の可能性があると判断し、サイディング一部を脱着し設置工法の確認をした写真になります。

白い紙のようなもの:透湿防水シート

この現場では、胴縁が一切確認できず、サイディング裏にそれらしい物も何も確認できなかった為、一部脱着を行いました。

直張り工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
直張り工法/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)

脱着した結果、胴縁があるからこそ設けられる隙間がなく、外壁サイディングと透湿防水シートがびっちりの状態で設置されていました。

窓廻りの通気層について

窓開口部廻り/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
窓開口部廻り/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)

窓廻りなど開口部廻りの胴縁には、ある程度のルールが存在します。
窓サッシ枠と胴縁を直接くっつけてはならず、サッシ枠と胴縁の間にも隙間を設けなければならない。などです。

そしてお家などの建て物を建てる時、設計事務所などでは「通気工法で発注」しているのに、下請けの工務店や大工さんの認識によってはここまでの通気工法を実施されていないケースも実は多く存在します。
それが先述した「通気工法の特徴」の写真のような事例です。

なぜ設置工法が存在するのか?

そもそもなぜ同じ外壁サイディングの設置工法が二種類も存在するのか。

実は2000年頃までは、当たり前の工法として用いられていた直張り工法。
ですが、外壁塗装工事が盛んになるにつれ、経年劣化の中で不備が出る事例が非常に多く発表されました。
(当時は原因が透湿性と断定されておらず、原因不明でした。)

その後、徐々に原因が解明されていき、「通気工法」が標準仕様として用いられることになります。

本来、窯業系サイディングを用いた外壁は透湿性を重視しなければいけない構造になります。
そこで通気層がなく、湿気の溜まり易い直張り工法で設置された外壁サイディングでは、

  • サイディング内部からの損傷(外から見て気付いた時には塗装できない程度まで進行している事が多い)
  • 間違った仕様で外壁塗装を実施すると、100%の確率で膨れ・凍害が起きる。

※内部からの損傷とは・・・業界用語では「爆裂(ばくれつ)」とも呼ばれ、水風船を叩きつけて割れた状態に近い症状になり、サイディング表面の模様や色合いが完全になくなり、素地である白系 or グレー系になってしまう。
そしてそれはサイディングが裸になっている状態で、塗装をしても柄が異なり、サイディング本体が薄く、塗膜を被せる事で更に汚くなってしまう恐れも高い。

※膨れとは・・・サイディング内部で発生した湿気は外気に出ようとしますが、新たに設けた塗膜により閉じ込められてしまい、新しい塗膜と湿気がおしくらまんじゅうをして発生してしまう症状が膨れです。

一言で言ってしまうと、上記のような爆裂と膨れが発生した場合は、今後ずっと完全には元通りになりません。
残念ながら現在でも、現地調査時に設置工法を確認しない業者もたくさんいますので、ぜひご注意ください。

外壁サイディングの留め具

現代での外壁サイディングの留め具は、

  • 金具

のに種類になります。

サイディングの留め具によっても、サイディング裏に通気層があるかないかが異なります。

① 釘の場合

留め具が釘の場合、胴縁が確認できなければ直張り工法の可能性が非常に高いです。

釘によるサイディング設置の場合、躯体⇨透湿防水シート⇨サイディングの順に設置されたものを上から全てを貫通し留めています。
※金具によるサイディング設置の場合でも、窓廻り等の補強留め具として部分的に釘が打たれている場合もあります。

また胴縁が確認できた場合は、胴縁を目掛けて釘を打ち留めています。

② 金具の場合

留め具が金具の場合は、サイディング裏に設置されたオス金具と下地木材に設置されたメス金具を組み合わせ留めています。
メス金具が設置された下地木材が、胴縁の役割も担う想定で設計されていれば、それが「留め具兼胴縁」という扱いになり、サイディング裏に通気層が設けられる事になります。

ただし胴縁の役割も担う設計がされておらず、ただの下地木材だった場合は、「規定の通気層がない」という扱いになり、お家の立地環境や生活環境によっては直張り工法と同じ症状が出る可能性も非常に高いです。

※金具だからといって安心はできませんが、通気工法と直張り工法の間程度の通気層とお考えください。

設置工法までを考慮した仕様を

先述した通り、二種類しか存在しない設置工法でも様々なケースが考えられ、立地環境や生活環境によっては不備の現れ方も異なるのが、外壁サイディングです。

これらの事由をきちんと調査時に見抜き、調査するのがプロの仕事であると弊社では考えております。
また弊社では、直張りでもリスクを抑えた工法で施工し、7年後の定期点検まで不備が出なかったという実績もございます。
ただし全く同じお家はなく、それぞれの立地環境や多少の違いは必ずありますので、どんな場合でもと断言できるわけではございません。
さらに設置工法に関わらず、外壁サイディングは塗装工事をしないと、表面からの紫外線劣化などにより傷みが発生し、すぐ雨漏りしないからといっても放置できるものでもございません。

外壁塗装や屋根塗装に用いる塗料は、下塗り材から上塗り材までを入れると数えきれない程の種類が存在しますので、

  • 各工程の塗料の選定
  • 艶を調整するかどうか
  • 溶剤系か水性か

こういった「細かな仕様」までを考えなくては、外壁塗装工事は失敗してしまいます。

町田市の外壁塗装専門店ワンリフォームでは、大手リフォーム屋さんなどでは知り得ない情報を培い経験してきました。
ぜひ大切なお家のメンテナンスを、プロのご提案と品質施工をご体験ください。


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