外壁とシーリング/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
外壁とシーリング/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)

本ページでは「外壁塗装とシーリング」における内容を記載しております。
※サイディングにおける内容になり、モルタルやALCとは関係ございません。

外壁塗装とシーリングについて

外壁塗装とシーリングは、本来相性の良い工事なのですが、間違った知識による組み合わせや塗料とシーリング材の相性によっては、様々な症状を引き起こしてしまうシビアな工事になります。
※地域柄や人によっては「コーキング」「シール」と呼ばれますが、シーリングと同じ意味です。

外壁塗料がいくつも存在するように、シーリング材にも様々な種類が存在しています。
その種類の特性を知らず、外壁塗装と組み合わせ施工してしまうと、工事後不備となって現れてしまいます。

シーリングの種類

シーリング材には、大きくわけて二つの種類が存在します。

  • 変成シリコン
  • シリコン

変成シリコン・・・外壁塗装や屋根塗装と相性が良くなるよう設計されたタイプ

シリコン・・・お風呂場や洗面台など、主に水廻りで使用する防水機能の強いタイプ

現代では、「変成シリコン」が主流となっていますが、一昔前の時代では、外装リフォームでも「シリコン」が多く採用されていました。
ですが、シリコンは水を弾く能力が高過ぎるため、塗料も密着してくれません。
(工事後すぐに剥離している場合は、その原因のほとんどがシリコンで施工された場合です。) 
また変成シリコンでも、メーカーやシリーズによって様々な特性がある為、要注意です!

※さらに細かく分類する事もできますが、今回は塗装との相性についてなので省略させて頂きます。
※変成シリコンに比べシリコンの方が安価な為、シリコンを多用する施工店もあります。

シーリングの施工方法

外壁塗装と一緒シーリング工事をする場合、施工方法は二つしか存在しません。

  • 外壁塗装前にシーリング作業を行う「先打ち
  • 外壁塗装後にシーリング作業を行う「後打ち

「先打ち」か「後打ち」か、外壁塗装の仕様と選定したシーリング材の相性などによって変えなければなりません。
また塗料と相性の良い変成シリコンも後打ちによる紫外線劣化が極端に弱いシリーズも存在します。

「先打ち」と「後打ち」

外壁塗装とシーリング工事における注意事項として、実は現代でも勘違いしている施工会社が多いのが「先打ち」と「後打ち」です。

なぜシーリングを先に打つか後に打つかが大事なのか?

それは、、、「先打ち・後打ちの判断ミスをすると想定外のシーリング異常・塗膜割れや剥・離を引き起こしてしまうから」です。

少し掘り下げてお話しすると、高耐久のシーリングは、 耐久性が高くなるように製造されています。
耐久性が高いというのは、経年劣化の原因である「紫外線」や「地震などによる外壁建材の揺れや伸縮」に対応できるよう設計し製造されていることになります。
ただしそのシーリング材の特性などを理解せず、「ただ有名な塗料」「ただ高耐久のシーリング材」にしてしまうと、
先打ち/後打ちを上手く利用できず、上記のような不備を引き起こしてしまう可能性が急激に高まります。
各種外壁塗料とシーリング材の組み合わせによる相性も考慮した仕様でなければ、不備が出て当然なのです。

先打ちにおける不備の症状

外壁とシーリング/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
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↑こちらの写真は他社にて施工し、あまりにもおかしいと判断された施主様からご相談頂き現地確認に伺った際の写真になります。

中央あたりの横方向に割れている塗膜の下には、先打ちしたシーリングがあります。
※シーリングの上に形成された塗膜は割れていますが、中にあるシーリング材は健康な状態でした。
この症状を確認し、施工した内容のお見積書を拝見させて頂きました。

  • 「変成シリコン使用」と記載
  • 「先打ち」「後打ち」の記載なし
  • 弱溶剤塗料を使用

ご存知の方はこれだけで違和感を感じると思います。

  • 変成シリコンではなくシリコンを使用し剥離した症状と同じ
  • 先打ち・後打ちの記載がない為、施工不備としてクレームを言えない。
  • 弱溶剤の為、先打ちしたシーリング材との相性が更にシビアになる。

写真の症状を見る限り、変成シリコンではなくシリコンを使用した際の剥離に症状が非常に似ている事、先打ち・後打ちの記載が見積書になく、先打ちとは相性の良くない弱溶剤を使用している内容を踏まえると、写真のような症状になってもおかしくありません。

また外壁塗料とシーリングの相性が悪かった場合、シーリング上の塗膜だけにヒビが入る事もございます。
シーリング材も塗料も、同じグレードであったとしてもメーカーによってはもちろん個体差が生じます。
そこで柔らかいシーリング材と固くなる塗膜を被膜させると、地鳴りや地震で塗膜だけにヒビが入る事も多くみられます。
そうなった際は、塗膜だけをタッチアップする施工店が多いですが、下にあるシーリングが柔らかい為、意味がありませんので、きちんと治すのであれば、シーリング材から変えなくてはなりません。

後打ちにおける不備の症状

外壁とシーリング/町田市の外壁塗装専門店ONE REFORM(ワンリフォーム)
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↑こちらの写真は、8年前にクリヤー塗装を施したお家の現地調査時の写真になります。
シーリングの左面が外壁サイディングからくっきり離れてしまっています。

20年近く経過したお家でしたが、後打ちのシーリングは塗膜で隠さず露出するもので施工されたようでした。
グレードに関わらず、後打ちできるものと先打ちしかできないものなど、シーリング材のメーカー推奨工法は様々になりますので、きちんとメーカー指定の工法にて施工しなければなりません。

上記の不備の原因として考えられるものは、

  • 後打ち推奨のものではないのに後打ちで施工した
  • シーリング前のプライマー(下塗り接着剤)の塗布不足

などが挙げられます。

「後打ちしないで下さい」などとメーカーが公表している材料で後打ち施工した場合、紫外線等に極端に弱い傾向があるシーリング材などは、経年の中で異常な速度で萎縮してしまい、シーリング材の剥離やヒビ割れに繋がります。

またシーリング前のプライマー塗布不足は、先打ちにも起こりうる事ですが、メーカー指定の量にて実施しなければなりません。
上記写真では、サイディング断面からシーリングが離れてしまい、肉眼でわかるほどの隙間を発生させていることにより外壁材断面を防水できていない状態になります。
外壁つなぎ目のシーリング材は、サイディング断面部を防水するのに不可欠な機能です。

外壁塗装とシーリングにおけるまとめ

先述した通り、外壁塗装とシーリング工事では、塗料の仕様とシーリング材の種類によって、工事後の経年で大きな差が出ます。
さらに「先打ち」か「後打ち」かによって、その後の状態が大きく左右されるとも言えます。

これらの事由をきちんと調査時に見抜き、調査するのがプロの仕事であると弊社では考えております。
また弊社では、外壁塗装とシーリングを同時施工し不備が出た事例は一切ございません。
全く同じお家はなく、それぞれの立地環境や使用されている建材を考慮し、1からリスク分析しているからこその結果と思っております。

  • 「先打ち」か「後打ち」かをきちんと考慮する
  • シリコンではなく、変成シリコンを使用するのが無難
  • プライマー塗布量の厳守
  • 業界知名度の高い「オートンイクシードはメーカーが後打ちを推奨」している

外壁塗装とシーリングは、施工会社や施主様が安易に考えてしまうと、大きな不備となって返ってきてしまう内容になりますので、外壁塗料の下塗り材〜上塗り材の特性、シーリング材の特徴、こういった細かな部分までを診断・選定しなくてはせっかくの工事が意味のない工事になってしまいます。

さらにシーリングを露出させる後打ち工法でも、シーリング材によっては紫外線に弱いものも存在しますので、「後打ちだから安心」という訳にはいきません。
町田市の外壁塗装専門店ワンリフォームでは、メーカー主催の講習会や工事後の定期点検を実施していますので、他社さまでは発見できないものも安全策を熟知しております。
「外壁塗装とシーリング」について、プロのご提案と施工をぜひご体験ください。

↓その他の不備事例

先打ちにて施工したシーリングとその上に形成した塗膜のどちらも割れている状態。

経年劣化により既存シーリングが伸縮に耐え切れずサイディング断面側から千切れている状態。

ブリード現象を引き起こしてしまい、油分が目地幅よりさらに広く浸透している状態

ブリード現象とは?

    ※希望返信方法

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